無表情なコウモリは繊細カメレオン

説明などない。裏も表も縫い目は縫い目。

画用紙を丸めてたくさん紙袋に入れて、カツカツ音をさせて歩くの。

画用紙を切りに会社に行く人生は、私の選択肢の中には無かったのよ。

 

この書類のコピーをとって。早急に。

私はゼロックスのコピー機の使い方なんてわからない。NoNoNo…

版画じゃだめですか?

 

 

 

ガラス張りのビルから出てくるシュッとしたキャリアウーマンを横目に、汚らしいビルの狭すぎる扉を開けて薄暗くて喧しいその中へ。中へ。中へ。

 

タバコの匂いとボディクリームの匂いと、完全に使い方を間違って皆が何プッシュも体中に振りかける香水で湿った床。

 

イソジン

 

トイレに謎のボディソープ。

 

海綿が自力で取り出せないと嘆く仲間。腐っていくんだから。そのまま。

お気に入りのスタッフに「ねぇ、お願い、取り出してくれない?」

って狂ってるんじゃないの。

 

 

私はどこにも居たくないのよ。

 

 

いま居る、ここ以外。