無表情なコウモリは繊細カメレオン

説明などない。裏も表も縫い目は縫い目。

歯医者さんに行ってきたよ。

昼間は雪がちらついていて、すぐにやんだけれど今また舞っているようだわ。

こんなに寒い街角で二人、自転車を漕いでマクドナルドへと向かったの。

愛しいひとはピクルスが好きだから・・ええ、勿論私も。それに対する愛は偽りではないのだけれど、シャイな二人はどうしても「ピクルス、多めで」と懇願することは出来なかった。

誤解しないで。後悔はしていない。彼も私も、ね。

 

外で煙草を燻らしている時も耳はちぎれそうに痛かった。冷たい風が追い打ちをかけるから、私の髪もふたつの赤くなった弱く柔らかいそれらを守ることは出来なかった・・・無力とはこのことよ。

だからさっきからイヤーマフラーを探しているの。わかっていると思うけど、楽天でね。アマゾンもそうね、覗いたわ。

可愛らしいものなんて私に似合うのかしらっていう葛藤は、ずっと無いわけではないのよ。ほら、だって私、こんなじゃない?

やだ、いいのよ、わかってる。可愛いとは無縁の世界で生きてる・・・覚悟のうえだもの。

それでもちょっと、可愛く見えるものを探したりしちゃったのよ。安心してほしいのだけど・・・そうね、猫耳がついているのはさすがに諦めたわ。

 

・・・外はずいぶん寒いようね。暖かいここで、プリンでも食べるのはどうかしら?その後はそうね、二人で眠るのもいいわね。

革ジャンはそこに置いて、横たわるの。朝まで、ううん、昼まで・・・